日本語慣用語2


赤子の手を捻るよう → 今日の試合は相手が弱過ぎて、赤子の手を捻るようなものだった
証を立てる → 自ら真犯人をつきとめ、身の証を立てた
赤信号がつく → 空梅雨に終り、東京の水不足に赤信号が付くのは必至だ
赤の他人 → もう、今日から君とは赤の他人だ
赤恥をかく → 皆は正装をして来ていたのに、わたしだけ平服でとんだ赤恥をかいた
厭きが来る → こういう立派な柄は、初めのうちはいいが、そのうちに厭きが来ると思う
秋風が立つ → 交際が長すぎたせいか、あの二人の間に秋風が立ち始めたようだ
灰汁が強い → 今年の新人賞を取った小説は灰汁が強い文章だが、なかなか迫力のある作品だ
灰汁が抜ける → あの人は管理職になったら、上と下からもまれたためか、灰汁が抜けてきた
悪女の深情け → 悪女の深情けとやらで、彼は木村さんに惚れ込まれ、弱っているようだ!
アクセントを置く → 防衛力の増強にアクセントを置いた予算編成。
悪銭身に付かず →  競馬で大穴を当てたが、悪銭身に付かずて、あっという間に使ってしまった
悪の温床 → 大都市の歓楽町は悪の温床だ!
悪態をつく → 借金を断られ、悪態をついて帰って行った
欠伸を噛み殺す → 校長の話を生徒は欠伸を噛み殺しながら聞いている 
あぐらをかく → 彼が社長の座にあぐらをかいていられるのも長くはあるまい
揚げ足をとる → あいつは人の言葉じりをとらえて、揚げ足ばかり取っている
揚げ句の果て → 些細なことから口論となり、揚げ句の果ては殴り合いの喧嘩になった
上潮に乗る → 事業は上潮に乗って急速に発展した
上げたり下げたり → あの人の美術評は上げたり下げたりで、結局何が言いたいのかよくわからない
明けても暮れても → 彼女は明けても暮れても、死んでいた恋人ばかりよく考えているようだ